無制限のポケットWiFiを使用したいけど、複数ある中からどこの端末を選ぶべきか悩んでいるのではないでしょうか。
ポケットWiFiは通信エリア内であればどこでもパソコンやタブレットなどと接続して思いきりインターネット通信を楽しめるので、1台あれば仕事やプライベートでも重宝するでしょう。
しかしポケットWiFiには通信速度制限があったり、契約先のプロバイダによって利用料金や契約期間なども異なったりするので、何も考えずに決めてしまうと後悔してしまう可能性があります。
そのようなことがないためにも、無制限ポケットWiFi選びで大事な4つのポイントで比較して、自分に合うポケットWiFiを見つけましょう。
ポケットWiFiに完全無制限に使用できるものはない
モバイルWiFiルーターには複数の種類がありますが、その中でも無制限に使用できるポケットWiFiとしてY!Mobile、WiMAX、格安SIMがあります。
インターネット通信を無制限に行うことができれば、移動中の車内でネット動画を視聴したり、出張先や旅行先で調べものをしたりとプライベートや仕事の面でとても役立ちますよね。
しかし残念ながらポケットWiFiには固定回線のように完全無制限に使用できるポケットWiFiはなく、どのモバイルルーターも通信速度制限が設けられています。
これら無制限ポケットWiFiと呼ばれているものは、月間データ通信量を無制限に使用できるというものであって、短期間に一定量を超える通信を行えば通信速度が制限されてしまうため、日頃のデータ消費量には注意して使用しなければなりません。
ただデータ量無制限のポケットWiFiの通信速度制限は比較的回避しやすいので、制限が適用されなければ実質無制限に使用することができるでしょう。
データ量無制限のポケットWiFi選びで失敗しない4つの比較ポイント
契約後に後悔しないためにも複数ある無制限ポケットWiFiの中から自分に合うものを選ぶためには、以下4つのポイントを比較することが大事です。
通信速度制限
無制限ポケットWiFiはデータ通信量を使い放題に使用できる代わりに回線の混雑を避けるための通信速度制限が設けられているため、残念ながら完全無制限に使用できるものはありません。
しかしデータ量無制限のポケットWiFiは月間データ通信量に上限のあるモバイルルーターよりも制限内容が比較的緩く、制限後でも引き続きインターネット通信を楽しむことができます。
以下、データ量無制限プランを申し込むことができるワイモバイル、WiMAX、格安SIMのスマモバの通信速度制限をまとめた表です。
ワイモバイル | WiMAX | スマモバ | |
条件 | 前日までの3日間で10GBを消費した場合 | 前日までの3日間で3GBを消費した場合 | |
制限後の通信速度 | 下り最大1Mbps
(YouTube動画の標準画質を視聴できるレベル) |
200Kbps以下 | |
制限時間帯 | 当日18時〜翌日1時 | 当日18時〜翌日2時 | 深夜0時まで |
データ量無制限のポケットWiFiの場合、速度制限が適用されたとしても、前日までの3日間のデータ消費量がプロバイダの定める一定量以下となれば、来月まで待つことなく通信速度を通常通りに戻すことが可能です。
ただしデータ量無制限プランのある3社のポケットWiFiのうち、スマモバは3日間で3GBしか使用することができないうえ、通信速度が200Kbps以下に低速化すれば制限中はほとんどインターネット通信を行うことができません。
一方ワイモバイルとWiMAXであれば、3日間でスマモバよりも3倍以上多い10GBも使用することができますし、制限後の通信速度が下り最大1Mbpsに低下すると言っても、両社ともYouTube動画の標準画質を視聴できるレベルで通信速度が提供されます。
また制限時間外の日中であれば実質無制限にインターネット通信を楽しむことが可能なので、通信速度制限が適用されたとしても引き続きデータ通信を行えるのは利用者にとって助かりますね。
データ通信量の目安
ポケットWiFiを使用するにあたって、制限が適用されるまでにどのくらい通信を行えるのか気になるのではないでしょうか。
以下、1GB、3GB、10GBごとにデータ通信量の目安をまとめた表です。
1GB | 3GB | 10GB | |
Webサイト | 約3,490ページ | 約10,470ページ | 約34,900ページ |
メール | 約2,090通 | 約6,270通 | 約20,900通 |
LINEチャット | 約50,000回 | 約150,000回 | 約500,000回 |
LINEビデオ通話 | 約3時間 | 約9時間 | 約33時間 |
音楽ダウンロード | 約250曲 | 約750曲 | 約2,500曲 |
YouTube動画(標準画質) | 約4.5時間 | 約13.5時間 | 約45時間 |
YouTube動画(高画質) | 約1.5時間 | 約4.5時間 | 約13時間 |
たとえば3日3GB制限のスマモバの場合、データ通信容量の小さいWebサイトの閲覧やメール、LINEチャット程度であればたっぷり楽しむことができますが、データ通信容量の大きいLINEビデオ通話であれば1日平均3時間、YouTube動画の標準画質であれば1日平均4時間しか行うことができません。
しかしワイモバイルやWiMAXのように3日で10GBも使用できればYouTube動画の標準画質を1日平均15時間、高画質でも1日平均4時間も視聴することができるので、ネット動画を長時間楽しみたい場合は画質レベルを下げて視聴したり、毎日のデータ消費量を確認したりしながらインターネット通信を行えば通信速度制限を回避できる可能性があります。
また通信速度制限を回避できれば光回線と同じように完全無制限にインターネット通信を行うことが可能です。
利用料金
データ量無制限のポケットWiFiを使用するうえで気になるのが利用料金ではないでしょうか。
以下、ワイモバイル、WiMAX、格安SIMの利用料金を比較した表です。
ワイモバイル | WiMAX | 格安SIM | ||
GMOとくとくBB | Broad WiMAX | スマモバ | ||
月額料金 | 4,380円 | 4,263円 | 4,011円 | 3,980円 |
特典 | – | 2ヶ月目まで3,609円
最大36,000円キャッシュバック
|
2ヶ月目まで2,726円、3〜24ヶ月目まで3,411円
初期費用無料
|
– |
契約期間 | 3年 | 2年、3年 | 3年 | 3年 |
3年間利用時の総額 | 157,680円 | 116,160円 | 128,626円 | 143,280円 |
上の表を見てみると、各ポケットWiFiのうちデータ量無制限プランの利用料金が最も高額なのはワイモバイルであることが分かります。
また格安SIMのスマモバの場合、月額基本料金は3,480円と他社ポケットWiFiと比較しても安い金額ではありますが、別途モバイルルーター代金が加算されるため契約期間に支払う総額は割高になってしまいます。
しかしWiMAXの場合、GMOとくとくBBやBroad WiMAXのようなキャンペーンを実施しているプロバイダで契約すれば、他社のポケットWiFiよりもお得に使用することができるので節約効果に大きく期待することができます 。
契約期間
契約期間において、ワイモバイルとスマモバは3年間である一方、WiMAXはプロバイダによって2年または3年から選択することが可能です。
ただし格安SIMの場合、スマモバでは3年間と長期の契約期間が設けられていますが、他の格安SIMプロバイダによっては契約期間を設けていなかったり1年以内と短期間だったりするので、事前に契約期間を確認するようにしましょう。
中途解約時の違約金に注意
ポケットWiFiには最低利用期間として契約期間が設けられていることから、中途解約した際には高額な契約解除料が発生するという注意点があります。
以下、ワイモバイル、WiMAX、スマモバの契約解除料をまとめた表です。
ワイモバイル | WiMAX | スマモバ | |
GMOとくとくBB | Broad WiMAX | ||
9,500円 | 24ヶ月目まで24,800円
26ヶ月目以降9,500円 |
12ヶ月目まで19,000円
13〜24ヶ月目まで14,000円 26ヶ月目以降9,500円 |
2年以内9,800円 |
上の表から、3種類のポケットWiFiのうちWiMAXは、2年以内に解約した場合の契約解除料が高額であることが分かります。
ただ、WiMAXに限らずワイモバイルや格安SIMプロバイダでも契約期間中に解約すれば契約解除料は発生するので、ポケットWiFiの使用したい場合は契約期間使い続けるつもりで申し込むようにしましょう。
通信エリア
通信エリアにおいて基本的にどのポケットWiFiも全国の広い範囲で通信を行うことができますが、利用している通信回線によってはつながりやすさに違いがあります。
通信回線にはLTE、AXGP、WiMAXの3種類がありますが、このうち最もつながりやすいのはLTE回線です。
なおワイモバイルはLTE回線とAXGP回線、WiMAXはUQ WiMAX回線、格安SIMはほとんどの端末において大手キャリアのLTE回線を使用しています。
ポケットWiFiの電波は、低い周波数を利用するほど建物などの障害物を回り込んで遠くまで届けることができますが、高い周波数ほど障害物を回り込む力が弱く遠くまで届けることができず、地下や屋内、建物の奥まった場所での通信を苦手としています。
そのためプラチナバンドと呼ばれる700〜900MHzの低い周波数帯を利用して電波を届けているLTEと比較すると、2.5GHz帯と高い周波数帯を利用しているAXGPとWiMAXはつながりやすさに劣る傾向があります。
ただポケットWiFi 電波は、同じ通信場所でも少し端末の位置を変えるだけで改善されることがあるので、AXGPやWiMAXでも引き続きインターネット通信を行える可能性はあります。
データ量無制限のポケットWiFiなら「WiMAX」がおすすめ
お得にインターネット通信をたっぷり楽しめる
WiMAXプロバイダは本家UQコミュニケーションズ以外にも、そこから回線を借りてサービスを提供しているMVNOと呼ばれるプロバイダが20社以上あります。
これらMVNOには集客を図るために新規契約者向けのWiMAXキャンペーンを展開しているプロバイダが多く、お得にWiMAXを契約できるメリットがあります。
中でもキャッシュバックキャンペーンや月額料金割引を実施しているプロバイダで契約すれば、どのポケットWiFiよりも安くデータ量無制限プランを利用することができるので、このようなプロバイダでWiMAXのギガ放題プランを申し込めば、利用料金を抑えてたっぷりインターネット通信を楽しむことが可能です 。
どのプロバイダで契約しても通信品質は同じ
MVNOで契約すればお得にWiMAXを使用することができますが、その代わりに通信品質が劣っているのではないかと心配になるのではないでしょうか。
先ほども述べたように、MVNOは本家であるUQコミュニケーションズから回線を借りWiMAXサービスを提供しているので、サービス自体はUQ WiMAXと全く変わりません。
お得にできるからといって、通信速度やサービスエリア、通信速度制限などに違いはないので、どのプロバイダで契約しても安心してWiMAXルーターを使用することができます。
LTEオプション対応機種ならLTE通信も可能
2.5GHz帯の高い周波数帯を利用してインターネット通信を行うWiMAXですが、実はLTEオプション対応機種であればWiMAX回線だけでなく、au 4G LTE回線を利用することもできます。
通常WiMAXは、ハイスピードモードのWiMAX回線にて通信を行っていますが、通信モードをハイスピードプラスエリアモード にしておけば、WiMAX回線の電波が届かない場合に自動的にau 4G LTE回線に切り替わって引き続きデータ通信を行うことが可能です。
なおハイスピードプラスエリアモードを月に1度でも利用すると1,005円のオプション料金が発生しますが、3年以上の契約期間で申し込んでいるWiMAXであれば無料となっています。
ただしハイスピードプラスエリアモードを使用できるデータ量は月に7GBまでと定められており、これを超えるとデータ量無制限のギガ放題プランで契約していたとしても全ての通信モードにおいて当月末まで通信速度が128Kbpsに制限されます。
そのためハイスピードプラスエリアモードを利用する場合は、ハイスピードモードの電波状況が悪く、どうしてもデータ通信が必要なときのみ切り替えるなど、上手に通信モードを使い分けるとよいでしょう。
今後も期待できるモバイル通信サービス
当サイトがデータ量無制限のポケットWiFiとしてWiMAXをおすすめする理由の1つが今後も期待できるモバイル通信サービスであるということです。
2009年に下り最大40Mbpsの通信速度でサービスを開始したWiMAXは、2013年に下り最大110MbpsのWiMAX2+サービスを開始し、2015年には下り最大220Mbps、2017年には下り最大440Mbps、そして現在の下り最大708Mbpsへと通信速度の高速化を実現してきました。
またUQコミュニケーションズは将来的にWiMAX2+の通信速度を光回線と同じ1Gbpsまで高速化させることを目指しているほか、電波の届きにくい地下や回線の混雑しやすい繁華街などに小型基地局を設置するなどしてつながりやすさに対する改善にも積極的に取り組んでいます。
そのためWiMAXは今後も期待できるモバイル通信サービスといえます。
WiMAXをお得に契約する手順
WiMAXをお得に契約するには以下3つを決める必要があります。
契約プランを選ぶ
WiMAXの料金プランには月間データ通信量7GB上限のプランとデータ量無制限のギガ放題プランの2つがあります。
7GB上限プランの場合、通信速度制限にかかると通信速度が当月末まで128Kbpsに低下するため、制限後はほとんど通信を行えない状態となります。
しかしギガ放題プランであれば3日間で10GBも使用できるうえ、速度制限が適用されても全く通信を行えなくなるわけではありません。
日頃のインターネット通信はWebサイトの閲覧やメールのやり取り程度であれば、7GB上限プランを選ぶ方が料金も安く抑えられるでしょう。
ですが、ネット動画やLINEのビデオ通話のようにデータ容量の大きい通信を頻繁に行うのであればギガ放題を選ぶことをおすすめします。
<h3>機種を選ぶ</h3>
以下、WiMAX機種をまとめた表です。
機種 | W05 | WX04 | W04 | WX03 |
下り最大通信速度 | 558Mbps
(ハイスピードプラスエリアモード利用時708Mbps) |
440Mbps | 558Mbps
(ハイスピードプラスエリアモード利用時708Mbps) |
440Mbps |
上り最大通信速度 | 30Mbps
(ハイスピードプラスエリアモード利用時75Mbps) |
30Mbps
(ハイスピードプラスエリアモード利用時50Mbps) |
30Mbps
(ハイスピードプラスエリアモード利用時50Mbps) |
30Mbps |
対応通信方式 | WiMAX2+
au 4 LTE |
WiMAX2+
au 4G LTE |
WiMAX2+
au 4G LTE |
WiMAX2+ |
連続通信時間(バッテリー使用時間) | 約9時間 | 約11時間 | 約9時間 | 約12時間 |
本体サイズ | W130×H55×D12.6mm | W111×H62×D13.3mm | W130×H53×D14.2mm | W99×H62×D13.2mm |
重さ | 131g | 128g | 140g | 110g |
現在申し込み可能なWiMAXルーターは4種類ありますが、中でもオススメの機種は最新機種の「W05」です。
W05は複数の電波を束ねるキャリアアグリゲーション(CA)、基地局とWiMAXルーターに各4本のアンテナを搭載して複数のデータを同時に送信する4×4MIMO、一度に送信可能なデータ容量を増加できる256QAMの通信技術を搭載しており、下り、上りともにWiMAXの最高通信速度に対応しています。
特にハイスピードプラスエリアモード利用時の上り通信速度が高速化していることから、FacebookやInstagram、YouTubeなどへ写真や動画をスムーズにアップロードすることが可能です。
プロバイダを選ぶ
WiMAXサービスを提供しているプロバイダは20社以上あるため、契約先に悩むかもしれませんが、どのプロバイダで契約しても回線速度や対応エリアなどサービス内容に違いはありません。
そのため利用料金においてお得に契約できるプロバイダを選ぶことをおすすめします。
また以下2社は当サイトのおすすめするWiMAXプロバイダです。
GMOとくとくBB
GMOとくとくBBは契約期間に支払う利用料金の総額を最も安く抑えられるWiMAXプロバイダです。
時期によって金額は変動するものの平均30,000円ものキャッシュバック金額を受け取ることができる新規契約者向けのキャンペーンを実施しています。
またGMOとくとくBBはauスマートバリューmine加入対象プロバイダなので、auスマホユーザーであればauの利用料金から最大1,000円割引くことも可能です。
ただしキャッシュバックを受け取るには、契約から約1年後にGMOとくとくBBの基本メールアドレス宛てに送られてくるメールに沿って手続きを行わなければならず、手続き忘れや不備がある場合は特典失効となってキャッシュバックを受け取ることができません。
実際に受け取れなかったという利用者は少なくないので、GMOとくとくBBに限らずキャッシュバックキャンペーンを適用してWiMAXを契約する場合は事前に受取方法を確認したり、手続きの時期をスケジュールで管理したりしておきましょう。
Broad WiMAX
BroadWiMAXは他社よりも安い月額3,411円(2ヶ月目まで2,726円、25ヶ月目以降4,011円)でギガ放題プランを利用できるプロバイダです。
月額料金割引の場合、高額キャッシュバックキャンペーンのような手続きが不要なので、特典の受取手続きが不安や面倒という場合でも、毎月の利用料金を確実に安く抑えることができます。
またBroad WiMAX では18,857円の高額な初期費用や端末代金が無料となるお得なWiMAXキャンペーンも実施しており、さらに他社WiMAXプロバイダからの乗り換えを検討している場合は、違約金を19,000円まで負担してくれます。
そのためBroad WiMAXはこれからWiMAXを利用する場合だけでなく、プロバイダの乗り換えを検討中という場合でもお得に契約することができます。
まとめ
無制限ポケットWiFiはデータ量無制限に使用することはできても、どれも通信速度制限が設けられているため、光回線のように完全無制限にインターネット通信を行うことができません。
しかし当サイトのおすすめするWiMAXは他のポケットWiFiよりも通信速度制限の内容が緩く、制限が適用されなければ実質無制限に使用することができます。
またWiMAXプロバイダにはキャンペーンを実施しているところが多く、どの無制限ポケットWiFiよりも安く利用できるメリットがあります。
中でもGMOとくとくBBであれば高額キャッシュバックを受け取って、どのWiMAXよりも利用料金を抑えることができますが、手続きに失敗すると現金を受け取ることができないので、確実に安く抑えたいのであればBroad WiMAXで契約することをおすすめします。